汗管腫
汗管腫(英語名syringoma)は、エクリン汗腺の真皮内汗管が増殖してできた腫瘍のことで、直径1~3mmの正常皮膚に多発する扁平な隆起した小丘疹として発症することの多い疾患です。
汗の分泌量が目立つ思春期に増殖する傾向があり、やや女性に多いです。自覚症状はないことが多いのですが、自然消失もしないことが多いです。
自覚症状がなく、悪性化もないため、治療を必要としないこともありますが、大きくなったり他の腫瘍との鑑別を要するときなどは手術をして病理精査する場合があります。
また、整容的な問題がある場合は、レーザー治療やケミカルピーリングなどの治療をする場合もあります。それぞれの症状や目的に合わせて、適切な治療法を選択することが大切です。