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用語集 Glossary

耳瘻孔

耳瘻孔とは、生まれつき耳の周囲に小さな穴が開いているものです。その穴の深さは浅いものから深いものもあり、その穴の管の先端が耳介軟骨で終わっているものもあります。これは耳を形成する時の異常により生じたものと言われています。耳の異常の中ではかなり頻度の高い疾患の1つです。遺伝性のみられるものもあります。

耳瘻孔から特有のにおいのする分泌物が出てきたりすることもあります。穴が浅いものの場合、無症状で一生経過することもありますが、この小さい穴から細菌が入って感染を繰り返す場合もあります。一度感染を起こすと、その腫脹したところを切開して膿を出したり、抗生剤を内服するなどの治療が必要になり場合もあります。慢性化すると耳前部や耳後部に発赤・腫脹などの感染症状がみられ、膿瘍などがみられることもあります。また、耳瘻孔のある方の顔面が感染により腫れたりすることもあります。

なので、一度でも感染を起こした既往があれば再感染を起こす確率が高いので手術による摘出をおすすめします。治療は感染が治まってからになりますが、感染が完全に治癒すれば、耳瘻孔の摘出が可能です。通常は、感染の治癒が確認されて後、1ヶ月から3ヶ月間待ちます。

成人で穴が浅いものの場合、外来通院で局所麻酔下に摘出手術が可能です。穴が深く耳介軟骨まで続いているものや子供の場合は手術中の鎮痛・鎮静が必要になるため、全身麻酔が必要になることが多いので、その場合は適切な施設を紹介します。その場合は入院が必要になることが通常です。手術は、耳瘻孔を含めて管状や袋状のものを全て取り去ります。まれに耳の後の切開や大きな切開が必要になる場合もあります。傷は丁寧に縫合し、抜糸は術後1週間前後におこないます。

感染を繰り返す場合は、耳前部の皮膚が薄く赤くなっていますが、耳瘻孔を摘出すると落ち着くことが多いです。また、耳前部に膿瘍などがある場合もありますが、これも耳瘻孔を摘出すると瘢痕になって落ち着くことが多いです。

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