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用語集 Glossary

埋没耳

埋没耳は、耳の上半分が側頭部の皮膚の中に埋もれ込んだ状態をいいます。袋耳ともいいます。指でつまんで引っ張り上げることができますが、指をはなすと元に戻ってしまいます。上耳介筋という筋肉の付着異常で起こると言われており、埋もれている部分の軟骨には頭側に折れ畳まれたような変形がある場合もあります。片側性のことも両側性のこともあります。片側例では、よくみると反対側の耳介上半分にも同様の変形があることがあります。

機能的には耳の上半分が埋もれているとマスクのゴムや眼鏡のツルなどがかけづらいため、学校での活動、学業など日常生活に支障をきたすことが考えられます。そのため、治療の対象になります。

治療は、おもに装具による矯正治療と手術治療があります。生下時よりみられる場合や、指でつまみあげると容易に引き出せる場合は主には矯正治療が適応です。つまんで引き出した状態を保ってその状態を保ちたいわけですが、その軟骨の状況を保つ意味以外に皮膚を伸展させる意味もあります。そのために簡単な装具を形状に応じて医師が作成する場合もあります。また、専門業者に依頼することもあります。一般には皮膚の伸展具合などから満1歳以下が良い適応です。それ以降では、お子さんが嫌がって装具をはずしてしまったりしてうまく行かないことなどが多などの理由もありますが、状態によって異なりますのでその場合は医師と相談して下さい。矯正治療は簡便ではありますが、耳介軟骨そのものの変形は十分には修正できないこと、皮膚の余裕が極端に少ない場合などはうまくいかないこともあります。また、装具の装着中は、皮膚がかぶれたり、化膿することがありますので、定期的に医師の診察が必要です。

装具治療が奏功しなかった場合や、幼児期または大人になってから初めて埋没耳についての受診された場合は手術による治療を行います。手術の基本は耳介上半分を伸ばした状態に保ちまた、この部分の次回後面の皮膚の裏打ちを作成することです。この部の軟骨の変形を矯正する為に軟骨の切開縫合、時には移植などを行います。この操作により耳介後面と側頭面に皮膚の不足を生じます。この不足に対しては、局所皮弁により周囲から皮膚を移動してきたり植皮を行う必要があります。手術法としては様々なものがありますが、変形の程度、反対側との比較、ご希望などを加味して選択されますのでよく医師に相談して頂くことが大事です。

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