回転皮弁(Rotation flap)
栄養血管から、入る血流の幅を十分に確保しながら、長い弧状の皮膚切開を入れ、皮弁の端から徐々にずらしながら縫っていき、欠損部を覆うようにした皮弁のこと。
緊張を十分に分散させるために弧状切開の長さは欠損の幅の 4 倍以上とするのが安全であるとされている。
回転皮弁は他の局所皮弁と比べると、皮弁が大きくなるという欠点があるが、血流は安定しやすく、また皮弁の向きの変化が少ないので、特に頭皮の再建など毛流の向きを変えたくない場合などは良い適応があるとされている。