V-Y前進皮弁(V-Y advancement flap)
手術操作により生じた皮膚欠損部などに対して、隣接する皮膚から欠損部に前進移動させて、欠損部を被覆するための皮弁のデザインの一種。
下図のようにVの形からYの形になるため、こう呼ばれている。
この皮弁は、茎部の捻れが少ないために皮膚の歪みが生じづらいという利点がある一方で、可動性が少ないために後戻りの傾向があるという欠点がある。
そのため、欠損量や部位をよく見極め、術式を選択することが大切である。
また、眼裂の瘢痕拘縮などの場合は、この皮弁の応用としてY字からV字に変化するような使い方をするような場合もある。