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用語集 Glossary

悪性黒色腫

皮膚に発生した悪性黒色腫(Malignant Melanoma)は、皮膚のメラノサイトから発生する悪性腫瘍で、皮膚がんの中でも最も危険な種類の一つです。

悪性黒色腫はメラノサイトから発生します。メラノサイトは皮膚の色素を生成する細胞で、皮膚に色を与える役割を果たしています。悪性黒色腫は通常、皮膚上にできものとして現れます。

日光暴露が最も一般的なリスク因子です。ほかにも、外傷や掻把などの物理的刺激、鶏眼切除、凍傷、熱傷瘢痕なども誘因になると考えられています。紫外線防御機能の低い(メラニンが少ない)白人に多いとされているため、紫外線への長期間の曝露が悪性黒色腫の発症を促進しているといわれており、最近ではオゾン層破壊なども関係していると考えられています。

悪性黒色腫は通常、皮膚に現れる色素の変化や結節として現れます。これらの病変はしばしば形や色素の不均一性、境界の不規則性、拡大傾向、色調多彩、および表面の隆起や潰瘍の形成を特徴とします。

悪性黒色腫は他の部位に広がる可能性が高いため、早期発見と治療が重要です。腫瘍が深い組織に侵入し、リンパ節への転移および遠隔転移が発生することがあります。

悪性黒色腫の治療法は、がんの進行段階度合(TMN分類)、および患者の全身状態、術後のQOLなどを総合的に考慮し決定していきます。以下に代表的な治療法を示します。

手術: 皮膚に発生した悪性黒色腫の主要な治療法は手術です。病気に応じて適切な治療法を選択します。通常は腫瘍の辺縁より1~2㎝程度の健常部皮膚を付けて切除します。欠損部位が大きくなりそうな場合は、植皮局所皮弁などを含めた再建術も考慮します。リンパ節郭清をする場合もあります。指趾や四肢に生じたものの場合、切断術までを含めて考慮する場合もあります。

リンパ節生検: 悪性黒色腫がリンパ節へ転移する可能性がある場合、リンパ節生検が行われ、転移が確認された場合は追加の治療が検討されます。

化学療法: 病気によっては化学療法を併用する場合があります。詳細は状況によります。

いずれにせよ治療法は患者の個別の状態に合わせてカスタマイズされるべきです。早期発見が治療の効果に大きく影響しますので、早めの専門医への相談をおすすめいたします。