稗粒種
稗粒種(ひりゅうしゅ または はいりゅうしゅ 英:milium)は、皮膚に白色または黄色の小さな嚢腫が形成される皮膚疾患です。稗粒種は、皮膚表面に小さな、白色または黄色の丸い嚢腫として現れます。これらの嚢腫は通常、直径1〜2ミリメートル程度で、白色の小さな粒子のように見えます。
稗粒種は通常、顔や目の周り、眉毛の下、鼻の周りなど、皮膚が平坦な部位に多く見られます。
稗粒種は一般的に痛みを伴いません。ただ大きくなる可能性などを考慮し、治療をすることがあります。
治療法は穿刺による排膿をしたりしますが、稗粒種は通常痛みを伴わないため、特別な治療を必要としないこともありあます。ただし、嚢腫が大きく気になる場合などは、局所麻酔の下で嚢腫を切開し、内容物を取り除くことなどがあります。
また、レーザー治療は、稗粒種を手術よりも非侵襲的に取り除く方法の一つです。レーザーを使用して嚢腫を蒸発させることができるため、美容的な問題を考慮する際に有効な方法として、この方法が選ばれることがあります。
稗粒種は、自然に解消することがあります。特に幼児や小児の場合、時間とともに嚢腫が消えることがあります。ただし、成人の場合にはこの自然な解消が期待できないことが多いです。
稗粒種の治療を待つ間は、皮膚を清潔に保ち、刺激や摩擦を避けることが大切です。
治療方法は、症状や部位、目的に応じて異なります。専門医との相談を通じて、最適な治療法を選択することが重要です。また、自己処理は感染や皮膚の損傷のリスクを増加させるため、おすすめしません。